- アラサーOLはiDeCoとつみたてNISAどちらがいいのか
- なぜつみたてNISAがいいのか
結論
アラサー女子は
つみたてNISAを選ぶべし!
iDeCoとつみたてNISAって似てるって聞くけど、どっちがいいの?
人によるけど、アラサーOLさんならつみたてNISAの方がいいと思うよ
iDeCo(イデコ)とつみたてNISA(ニーサ)どっちがいいの問題は、人によって変わってきます。
たとえば、月に投資できるのは1万円が限界の人と月に10万円投資に回せる人でも変わりますし、今25歳の人と55歳の人でも変わってきます。
この記事では、手取り18万円のアラサーOLが投資をするならiDeCoとつみたてNISAどっちがいいのか?について焦点をあてて、iDeCo vs つみたてNISA論争を解説していきます。
前提知識:iDeCoとNISAとは?「投資信託」へお得に投資する制度
そもそも、イデコとニーサがよくわからないんだよね
どちらも投資信託を買うための制度だよ!
投資信託…?
投資信託は金融商品の名前。
投信やファンドと呼ぶこともあるよ!
投資信託やiDeCoとNISAの違いはバッチリ!という方は、iDeCoとつみたてNISAどっちがいいの?の章まで読み飛ばしてください。
投資信託は金融商品のセット売り商品
iDeCoとNISAを知る前に、まずは投資信託という用語を知りましょう。今回のメインテーマではないので、ざっくり解説します。
投資信託についてもっと詳しい情報は、投資の始め方の記事で紹介しています。
iDeCoとNISAは、どちらも「投資信託」という金融商品をお得に購入するための制度の名前です。
iDeCo | 投資信託をお得に買える制度 |
つみたてNISA | 投資信託をお得に買える制度 |
投資信託 | 金融商品 |
正確には、iDeCoやNISAを使って投資信託以外も購入できます。
正直投資信託がなんだかわからなくても、投資は始められる!
とりあえず「初心者が最初に始めるべき金融商品」と思っておけば大丈夫。
iDeCoとNISAは投資信託をお得に買うための制度
イデコとニーサどっちがお得か知りたいのに、投資信託について知る必要あるの?
あるよ!
イデコもニーサも、投資信託をお得に買うための制度だから!
iDeCoとNISAは、どちらも制度の名前です。
ざっくり説明すると、どちらも投資信託で出た利益に税金がかからないからお得に投資ができる制度です。
税金ってそんなにかかるの?
利益の20%取られるよ!
100万円利益が出たら、20万円は税金で引かれるの…
そんなに!?イデコとニーサを使わないともったいないね
そうなの!
次はイデコとニーサの中身を見ていくよ!
iDeCoは自分で作る年金
iDeCoとは、自分で作る年金のこと。
イデコのイメージ
自分でも老後に備えてお金を運用します!
まじ?ありがとう!じゃあ税金安くしとくわ!
自分でもiDeCoを使って老後資金の準備をするお礼として、国が税金を優遇してくれるんです。
優遇される税金は、投資で出た利益の他に、iDeCoで投資したお金が控除されたり、年金として受け取る時も控除されたりします。
iDeCoは税金面で色々優遇してもらえるのが特徴!
その代わり、年金なので60歳まで引き出すことができません。
ここポイントです。
引き出せないと何か問題ある?
イデコとニーサの比較の章で説明するね!今は老後まで引き出せないことだけ覚えておいて!
最低投資金額は5000円で、上限は勤務先や雇用形態などによって異なります。
iDeCoの特徴
制度利用年数勤務先や雇用形態によってまちまち制度利用年数 | 60歳まで※例外もあり |
最低投資金額 | 5,000円 |
投資金額上限 | 勤務先や雇用形態によってまちまち |
メリット | 投資の利益以外の税金が安くなる |
デメリット | 60歳まで引き出せない 投資額の変更が面倒 会社員は会社に書類提出が必要 |
iDeCoで優遇される税金は3つ。
- 掛金の所得控除(投資したお金を所得税から引ける)
- 運用益が非課税(利益が出たらまるっともらえる)
- 受取り時に年金or所得控除(投資したお金がまるっともらえる)
ちょっと言葉が難しいので、かみ砕いて説明していきますね。
iDeCoを使って投資したお金は、所得から引いていいですよ~という優遇。
この優遇によって年収が下がるので、結果として税金が安くなります。
投資をして利益が出ると、通常20%の税金がかかります。
つまり、100万円利益が出ても80万円しかもらえません。つら。
だけど、iDeCoを使って投資した分は、この20%課税がなしになるんです。
iDeCoは年金なので、60歳になったら今まで投資してきた分を受け取る必要があります。
※70歳まで受け取りを遅らせることもできる。
普通はこの受取時にも税金がかかるんですよ。どんだけ税金かかるのよ。
だけど、iDeCoを使って投資した分は、受取時の税金もなしになります。
すごくお得じゃない!?iDeCoやらないと損じゃん!
必ずしもそうとも限らないんだよね。あとで説明するね!
先にNISAについても知ってみよう!
NISAは貯金
NISAとは、いうなれば投資を使った貯金のようなもの。
NISAのイメージ
投資してお金を増やします!
いいね!年間上限額以内の投資なら税金安くしてあげる!
ただお金を貯めていく貯金よりも、お金の動きがある投資の方が国としては嬉しいので、税金を優遇してくれるんです。
金融庁は「貯蓄から投資へ」というスローガンを打ち出しているよ!
iDeCoは年金目的限定の制度でしたが、NISAの利用目的はなんでもOK。
いつでも好きな時に引き出せるし、最低投資額は100円と、自由度が高めです。
お試しでやるならNISAの方がよさそうだね!
NISAのややこしいところは、NISAの中に一般NISAとつみたてNISAの2種類があること。
2種類あるNISAですが、どちらか1つしか使うことができません。(1年ごとに変更するのはOK。)
がっつり投資したい中上級者向け。
自由度が高く、投資信託だけでなく株やETFを買うこともできます。
投資信託の購入方法も一括購入と積立購入が選べます。
投資期間は最長5年、1年間で120万円まで。
積立貯金のように投資ができる初心者~中級者向け。
少し自由度が低く、選べる商品は投資信託だけで、購入方法は積立だけ。さらに投資信託の中でも、金融庁が安全と判断したからしか投資対象が選べません。
自由度が低い分投資可能期間が20年と長く、投資額は1年間に40万円まで。
長期で積み立てることでリスク分散され、選べる商品は金融庁のお墨付きのものだけなので、初心者さんでも取り組みやすいのが特徴です。
一般NISAとつみたてNISAの比較
一般NISA | つみたてNISA | |
---|---|---|
制度利用年数 | 5年 | 20年 |
最低投資金額 | 100円 | 100円 |
投資金額上限 | 年間120万円 | 年間40万円 |
メリット | 投資信託だけではなく株やETFも買える。利益にかかる税金がなし。 | 買えるのは投資信託だけ。金融庁が選んでるからハズレ商品を選ぶ心配がない。利益にかかる税金がなし。 |
デメリット | 少額年間120万円も投資しないなら、つみたてNISAの方がいいかも。 | 積立投資で金融庁が選んだ投資信託しか買えない。 |
一般NISAとつみたてNISA、どっちがいいの?
年間120万円くらい投資できるならどっちにするか悩むのもあり。
月3万円以下の投資なら、つみたてNISAが無難だよ!
一般NISAとつみたてNISAはどちらを選んでも大丈夫ですが、年間120万円も投資できる人が少ない&低いリスクで運用したい人が多いので、つみたてNISAの方が一般的になりつつあります。
悩むならつみたてNISAにしておこう!
NISAで安くなる税金は1つ。
運用益が非課税
(利益が出たらまるっともらえる)
iDeCoと違い、毎月の投資額を年収から引くことはできません。
そのため、面ではiDeCoの方が税金が安くなってお得!と言われています。
iDeCoとつみたてNISAならつみたてNISAがオススメ!
イデコとニーサ、どっちがお得なイメージがある?
うーん、どっちかっていうとイデコかな?節税できるって聞くし…
実はそうとも限らないんだよね
投資初心者ならつみたてNISAを選ぼう
iDeCoとNISAで悩んだ場合、投資初心者さん、特にアラサー女子の場合はつみたてNISAがオススメです。
えっiDeCoの方が税金安くなってお得そうじゃない!?
実はiDeCoって結構リスクが高いの…
ここまでの説明だとiDeCoの方がお得に見えますが、実はiDeCoはリスクが高い制度です。
それを納得したうえで節税効果に魅力を感じるなら、iDeCoを利用するのもあり。
しかし、「税金がお得になるから」という理由だけでiDeCoを選ぶのはちょっと危険かもしれません。
iDeCoのデメリット
iDeCoは年金目的で資産運用するため、60歳まで資産を引き出すことができません。
これがiDeCoの最大のデメリットです。
え!すぐ引き出せると使っちゃうから、むしろ魅力的なんだけど…
iDeCoがすぐに引き出せないことによるデメリットは、大きく2つあります。
- 損切りできないので、大きくマイナスになる可能性がある
- 資金がブロックされることは大きなリスク
損切りできないので、大きくマイナスになる可能性がある
ちょっと考えてみてください。
自分が60歳を迎えた時に、リーマンショックやコロナショック級の暴落が起きたケースを…。
せっかくコツコツ何十年と貯めてきた資産が、大きくマイナスになってしまう可能性があります。
その後回復するまで待てるなら、逆にこういった暴落は大きく資産を増やすチャンス。
しかし、株価の回復を待たずに、資産を引き出さなければならなくなる可能性もあります。。
もし、つみたてNISAのようにいつでも引き出せる状態なら、大きくマイナスになる前に現金化してしまうことができます。
しかし、iDeCoの場合は60歳まで引き出せないので、ちょいマイナスのタイミングで資産を救出できず、大きくマイナスになってから受け取ることになる可能性があります。
資金がブロックされることは大きなリスク
投資において、資産の流動性がない=資産がブロックされることは、大きなリスクであると考えます。
iDeCoはその最たる極み。
なんてったって、30歳からiDeCoを始めたら最短でも30年間資金をブロックされるわけです。
この30年で世界経済はどうなるかわからないし、30年後に日本政府がどうなっていてiDeCoがどう扱われるかもわからない。
仮に最低額の5,000円の投資だったとしても、30年間続けると元本は180万円です。
この180万円を、30年後まで引き出せないギャンブルに突っ込むより、いざという時は引き出せるつみたてNISAで運用した方がリスクは低くなりますよね。
(つみたてNISAの運用期間はMAX20年だけど。)
投資を始めるなら、節税効果よりもリスクヘッジを重視しよう
たしかに、iDeCoはつみたてNISAより節税効果が高いです。
その一方で、60歳まで資産を引き出すことができないのは大きなリスクでもあります。
目先の利益に囚われてiDeCoを始めることで、資産運用のチャンスやリスク回避の機会を潰してしまい、結果としてはつみたてNISAより損をする可能性もあるのです。
iDeCoはダメじゃない。
だけど、長い目で見た場合はリスクが高いので、投資初心者さんはまずはつみたてNISAから。
お金に余裕があるならiDeCoも始めてみる、という順番がオススメです。
iDeCoが激推しされる理由には裏がある
ところで、世の中ではつみたてNISAよりもiDeCoをオススメしている人や企業が多いと思いませんか?
これ、実は裏があるんです。
iDeCoは金融機関によって手数料が大きく異なっており、この手数料で儲けている人たちがいます。
なんと、1番安い手数料と1番高い手数料の金融機関を比較すると、30年間で11万円の差が出てしまうんです。
関連記事【2020年】イデコ(iDeCo)の手数料が最も安い金融機関は?
最安値はSBI証券、楽天証券などのネット証券、メガバンや地銀は高くなりやすい傾向にあります。
iDeCoナビの比較表を見ると、手数料の違いが分かりやすいですよ。
]iDeCoの方がいいからオススメされてるんじゃなくて、金融機関が儲かるから勧められてるんだね
そうそう。
個人で勧めてる人は、お金目的の他に知識不足の場合もあるよ
実は、個人でiDeCoをオススメしている、インスタグラマーやブロガー、金融機関以外の企業もお金目的のケースが多いです。
その人の紹介リンクから口座を開いてもらうと、お金が入るんですよね。
本当は、iDeCo以外の商品をオススメしても成果になるのですが、iDeCoは「節税になります!」と勧めやすいのでiDeCoを推してるんじゃないかな~…なんて見てて…思うけど…。
また、オススメしている方の知識不足というケースもあります。
「節税できる!すごい!みんなにも教えてあげよう!」と思って紹介しているけど、iDeCoのデメリットやつみたてNISAとの比較までは気づいていないんじゃないかな…という発信もよく見かけます。
iDeCoが悪なわけではないですが、結構デメリットもあるので、その辺りはあらかじめしっかり納得された上で投資することを推奨します!