転職活動でまず大切な書類選考。
気になる求人があっても、なかなか書類が通らない…と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
どうすればライバルに差をつけられて、企業の目を引く書類を書くことができるのか。
この記事では「ストレングスファインダー」を使った、意外な履歴書・職務経歴書作成のテクニックを紹介します。
履歴書や職務経歴書が上手く書けない理由は?
履歴書や職務経歴書に悩む方の1番のつまずきポイント。
それは「自分の強み」が上手くアピールできていないことです。
履歴書や職務経歴書といった転職書類には、大きく分けて2種類の内容を書きます。
- 今までの学歴、仕事内容などの経歴
- 自分の性格、特技などのパーソナリティ
このうち、経歴に関しては事実を書くだけなので特に迷う必要はありません。
問題はパーソナリティーの部分。
自己分析がしっかりできていないと自分の強み・弱みがわかりませんし、自分の強みや弱みがわかっていても、それを上手く魅力的に伝えるのが難しいのです。
そして、浅い自己分析で考え付いた強みはありきたりで、他の応募者と差をつけることができません。
例えば、自分の強みを考えた時によく出てくるのが「行動力」「柔軟性」「好奇心」「背実さ」など。
もしあながた面接官の立場だったとして、「私の強みは行動力があることです」と言われたら、正直つまらないと思いませんか?
でも「好奇心が強く、今あるものをよりよく発展させるために行動できることです」と言われたらどうでしょう。
単に「行動力です」と伝えるより具体的で、ちょっと興味が湧きませんか?
「行動力」といっても、がむしゃらに頑張れる行動力、決めた方針を着実に実行する行動力、人を巻き込んでいける行動力など様々あります。
しかし、「好奇心が強く、今あるものをよりよく発展させるために行動できることです」と言われると、フットワークが軽く、問題点をに対して改善策を打ち出して実行できるんだな、ということが伝わります。
このように、自分の強みを魅力的に伝えるためには、
- 自己分析をしっかり行って強み・弱みを正しく把握する
- 強みを掛け合わせて、具体的にイメージできるように言語化する
という2つを意識する必要があります。
できる気がしない!
ツールを使うことで、誰でも自分の強みがわかるよ!
ストレングスファインダーは「強み診断テスト」
自分の強みを客観的に把握するのに便利なのが、「ストレングスファインダー」というテストです。
ストレングスファインダーは、34の資質から自分の強みである資質をランキング形式で把握することができるんです。
有料ですが、自分の強みがよくわかるということで、ネット上ではよく受験をおすすめされています。
一方で、すでにしっかり自己分析できている人にとっては、「確かに当たってるけど、だから何?」といった状態にもなりやすいのも事実。
あくまで自己分析の確認のためにしか、使い道がなさそうにみえますよね。
しかし、実はストレングスファインダーを使うことで、履歴書や職務経歴書といった転職活動の必要な書類を魅力的なものにすることができるんです。
ストレングスファインダーを根拠に、履歴書や職務経歴書の強みを魅力的に書く方法
このストレングスファインダー、転職界隈で有名で受験者数も多いため、採用に関わってくる人事や面接担当者は存在を知っている可能性が高いです。
これを利用して、履歴書や職務経歴書にストレングスファインダーの強みを盛り込むことで、他の応募者と一歩差をつける書類を作ることができます。
強みの根拠をストレングスファインダーにしてしまう
まずはお手本を見てみましょう。
noteディレクターの平野さんの自己紹介が非常に参考になります。
是非最初から読んでいただきたいのですが、ストレングスファインダーの部分だけ抜粋します。
このように、ストレングスファインダーが有名であるということを利用して、自分の強みの客観性をアピールするんです。
強みがわかっても、それに関する実績や経験がなくて、上手く書類に書けないという事態に陥ってしまいがち。
しかし、ストレングスファインダーという権威性を使うことで、強みに関する実績や経験がなくても説得力を増すことができます。
では、もっと細かくストレングスファインダーを履歴書や職務経歴書へ転用する方法を見ていきましょう。
強みを要約することで、自分の魅力を言語化できる
ストレングスファインダーで判明した強みを、ただ列挙しても面接官には全く魅力が伝わりません。
しかし、上位5つの資質を要約するだけで、簡単にあなたの魅力をまとめることができます。
平野さんの例を見ていきましょう。
数年前にやった「ストレングスファインダー」をもう一度やってみました。その結果、自分は多様性を受け入れながらも、仲良くしたいと強く願う人たちとともに、形を変えながら新しいことに取り組みたいと考えていることが分かりました。指令性、活発性、自己確信の強い人と組むとうまくいく可能性が高いそうです。
【上位の5つの資質】
1)慎重さ
2)調和性
3)親密性
4)個別化
5)アレンジ
太文字の部分が、5つの資質のまとめ部分です。
各資質を下記のように言語化しています。
- 多様性を受け入れながらも→調和性、個別化
- 仲良くしたいと強く願う人たちとともに→親密性
- 形を変えながら新しいことに取り組みたいと考えている→アレンジ
個別化や親密性、アレンジといった、一見転職活動ではどんな強みになるかわかりづらい資質も、言語化してあげることで具体的にイメージしやすく、いっきに自分の魅力が伝わりやすくなります。
上位の資質の公式の説明を付け加える
ストレングスファインダーを受験したことを、書類に全面的に出すのであれば、上位5つの資質も書いておきましょう。
しかし、ただ資質だけを書いただけでは面接官に資質の内容が伝わらないので、説明も添える必要があります。
説明は公式のものをそのまま転用すればOKです。
平野さんの例を見てみましょう。
1)慎重さ
慎重さという資質を持つ人は、決定や選択を行う時に細心の注意を払います。あらゆる道のりには、危険や困難が待ち受けていると考えています。
2)調和性
調和性という資質を持つ人は、意見の一致を求めます。意見の衝突を嫌い、異なる意見でも一致する点を探ります。
3)親密性
親密性という資質を持つ人は、他人との緊密な関係を楽しみます。目標達成のために友人と努力することから、大きな満足感を得ます。
4)個別化
個別化という資質を持つ人は、一人一人が持つユニークな個性に興味をひかれます。異なるタイプの人たちの集団をまとめ、生産性の高いチームを作ることに長けています。
5)アレンジ
アレンジという資質を持つ人は、たくさんの要素を構成し管理することができると同時に、一度作り上げた構成にこだわらず、作り変えることをいとわない柔軟性をも備えています。すべての要素と資源をどのように組み合わせたら、最高の生産性を実現できるのかを考えるのが好きです。
このように資質の説明を付け加えることで、5つの資質を言語化したものでは伝えきれなかった、細かな強みの性質も伝えることができます。
ストレングスファインダーの上位5つの資質を使って、自分の強みをまとめてみた
平野さんのプロフィール文をお手本に、自分の資質も真似してまとめてみました。
私の上位5つの資質はこちらです。
- 活発性
「活発性」の資質が高い人は、アイデアを実行に移すことにより結果をもたらします。単に話すだけではなく、いますぐ実行することを望みます。 - 着想
「着想」の資質が高い人は、新しいアイデアを考えるのが大好きです。見た目には共通点のない現象に、関連性を見出すことができます。
- 最上志向
「最上志向」の資質が高い人は、個人や集団の卓越性を高める手段として、強みに注目します。優れたものを最高レベルのものに変えようとします。 - 社交性
「社交性」の資質が高い人は、知らない人と出会い、惹きつけ味方につけることが大好きです。見知らぬ人と打ち解けて親しくなることから満足感を得ます。 - 学習欲
「学習欲」の資質が高い人は、学習意欲が旺盛で、常に向上を望んでいます。結果よりも学習すること自体に意義を見出します。
活発性や社交性、学習欲は転職での強みとしてもアピールできそうですが、それに伴う実績や経験が事務の仕事で見つけるのはなかなか難しい…。
中には「着想」のように、ぱっと見ではどんな強みかわかりづらいものもあります。
この強みをまとめ直して言語化したものがこちら▼
その結果、自分は、好奇心が強く、今あるものをよりよく発展させるために独創的なアイディアを考えて行動することが好きだとわかりました。
好奇心が強い、独創的なアイディアを出したエピソードなど業務上あればなお良しですが、残念ながらありません…。
しかし、「これはストレングスファインダーの結果をもとに自分を客観視したものです!」と言うていでかけば説得力が増します。
通常は、強みを裏付けるプライベートとしてプライベートなものもは挙げづらいです。
しかし「ストレングスファインダーをやって気づいたけど、そういえば…」というていであれば、プライベートのエピソードも違和感なく紹介しやすくなります。
ストレングスファインダーの受験方法
ストレングスファインダーは、下記いずれかの方法で受験できます。
- 書籍を購入してアクセスコードをGET
- 公式サイトからアクセスコードを購入
- 公式のスマホアプリをDLして受験料を決済
※詳しい受験方法はこちら
おすすめは公式サイトからアクセスコードを購入する方法。
思い立ったらすぐに受験できますし、用途に合わせて開示する診断結果を選ぶことができます。
開示する診断結果によって受験料が変わります。
- TOP5のみを知りたい($19.99=約2,200円)
- 既にTOP5の結果を持っていて、6〜34の順位を知りたい($39.99=約4,400円)
- 新規でテストを受けて34資質すべての順位を知りたい($49.99=約5,500円)
せっかく受験するのなら、34資質すべての順位がわかるものがオススメです。
私は全順位わかるアクセスコードを購入しましたが、自分では強みと思っていたものが下位だったり意外な資質が上位に来ていたりして、自分の意外な一面を知ることができました。
書籍を購入する場合は、必ず新品を購入してくださいね!
中古品で出回っているものは、アクセスコードが使用済みのものなのでストレングスファインダーの受験はできません。
無料で自分の強みを知る方法(グッドポイント診断)
ストレングスファインダーと同じように、18種類の資質の中なら5つの強みを無料で診断してくれます。
私のグッドポイント診断の結果はこちら▼
- 柔軟性
- 現実思考
- 決断力
- 悠然
- 感受性
ストレングスファインダーで表示された資質が、グッドポイント診断の中にないものが多いからか、ストレングスファインダーとは少し違った結果になりました。
正直なところ、ストレングスファインダーの方が、より強みをバシッと言い当てられている感じはあります。
その分、人と被りづらい強みになりやすい印象です。
一方でグッドポイント診断の結果は、少しありきたりだな感じました。
まあストレングスファインダーの資質は34と、グッドポイント診断の倍近くあるので当たり前なんですけどね。
とはいえ、グッドポイント診断の診断結果も、ストレングスファインダーと同じように5つの強みを言語化することで、履歴書や職務経歴書に記載する材料として使うことができます。
私も試しにグッドポイント診断の結果をもとに作ってみました。
自分は、長期的な視点を持ち、常識にとらわれることなく実現可能な方法を選択することができます。
ちなみに、ストレングスファインダーの言語化がこちら▼
自分は、好奇心が強く、今あるものをよりよく発展させるために独創的なアイディアを考えて行動することが好きだとわかりました。
固定観念にとらわれないユニークな発想ができる、という点は共通していますね。
このように、グッドポイント診断は、ストレングスファインダーの代わりとして使うことができます。
まずは気軽に診断をしてみたい方は、グッドポイント診断を受験してみることで、自分の意外な強みが発見できるかもしれません。
グッドポイント診断の利用には、リクナビNEXTの無料会員登録が必要です。
リクナビNEXTに登録したからと言って転職しなければいけないわけではないので、気軽い登録して大丈夫です。
私も最初はグッドポイント診断目的で登録して、即退会しましたw
今は転職のために再登録しています。
まとめ
履歴書や職務経歴書が上手く書けない場合、自分の強みが上手く言語化できてない可能性が高いです。
強みを知るためには自己分析が必要ですが、ストレングスファインダーやグッドポイント診断のようなツールを使って、客観的に把握するのも大切。
ストレングスファインダーやグッドポイント診断は、あなたの強みを5つに絞ってくれます。
この5つの強みを上手くまとめてあげるだけで、あなたの魅力がギュッと詰まったキラー文章を作ることができますよ♡