投資OLゆうき(@ol_yuuki)です。
知識ゼロから、投資でお金を増やしています!
先日、高校の友達からこんなLINEが届きました。
つみたてNISA始めようと思う!
友達が○○銀行(メガバン)だから、〇〇銀行の窓口行ってくる!
ちょっと待ったあああああ!
友達が銀行員で口座開設してあげるとその子の営業成績になるから…みたいなこと、ありますよね!大切な友達だから手伝ってあげたい気持ちはわかる。
しかし!その優しい気持ちから、あなたが数十万円損する可能性もあるんです。
この記事では、
- なぜ銀行でつみたてNISAを始めてはいけないのか
- 銀行員の友達に勧められたときにどうしたらいいのか
について紹介していきます。
銀行でつみたてNISAを始めてはいけない理由
銀行でつみたてNISAを始めてはいけない理由はずばり「コスパが悪いから」。
銀行で始めるつみたてNISAが絶対ダメ!というわけではないです。しかし、他のお店にはもっと良い商品があるのに、銀行では微妙な商品の中から選べない…という状況になってしまうんです。
- 取り扱い商品の手数料が高い
- 取扱商品が少ない
- 最低投資額が高い
- 楽天証券の方がお得な制度がある
ダメな理由1 取扱商品の手数料が高い
銀行がダメな1番の理由は、手数料が高い商品しか扱っていないこと。
つみたてNISAでは「信託報酬」という維持費が手数料としてかかります。これは商品ごとに異なります。
銀行で取り扱っている商品は、この維持費が高めのものばかりなんです。しかも、商品の中身は手数料の安いものと大差ないのに!
ネット証券でつみたてNISAを始めていれば同じような商品をもっと安く維持できたのに、銀行を選んだことで高値掴みすることになってしまうんです。
この維持費の差は数%ですが、数%だからといって甘く見ると痛い目に合います。
つみたてNISAは20年スパンの長期投資なので、維持費の差でコストが数十万円近く変わってしまう可能性があるんです。
手数料として数万円で済むところを数十万円払うの、コスパ悪くないですか?
ダメな理由2 取扱商品が少ない
銀行でつみたてNISAを始めた場合、選べる商品数がめちゃくちゃ少ないです。たとえば、SBI証券の取扱商品数が約160種類なのに対し、三井住友銀行は3つ。
多ければいいってものでもないですが、3つは選択肢が少なすぎる気が…。
そしてこの3つ、前述のとおり手数料である信託報酬(維持費)が高いものだけ。
他の金融機関ならもっと維持費の安い商品があるのに、銀行では選ぶことができません。
なんだか騙されてる気分…!
ちなみに、ネット証券では銀行で扱っている商品の取り扱いもあるんですよ。手数料は変わらないので投資先としてはオススメできないですけどね。
つまり、仮に銀行の取り扱い商品が優れているから銀行でつみたてNISAを始めた方がいいよ!と勧められたとしても、同じ商品をネット証券でも取り扱うことができます。
信託報酬(維持費)は銀行でもネット証券でも変わりませんが、ネット証券の方がクレジットカード決済ができるだとかポイント投資ができるだとか100円から投資できるだとか、投資しやすい制度が豊富。
銀行の商品に投資するとしても、ユーザーにとってはネット証券の方がメリットが大きいです。
ダメな理由3 最低投資額が高い
つみたてNISAの最低投資額は金融機関によって異なっています。
楽天証券・SBI証券は最低100円から。三井住友銀行は最低1万円から。
最初から1万円以上投資できるぜ!って方は特に問題ないですが、投資とか怖いしいきなり1万円なんて無理…という方にとっては銀行はハードルが高めです。
ダメな理由4 楽天証券の方がお得な制度がある
これは楽天証券と比較したときの話限定なのですが、銀行と比べて楽天証券の方が圧倒的にメリットがあります。
投資信託がクレジットカード決済できたり、楽天市場SPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象だったり。
楽天をよく使う方や少しでもお得に投資したい方にとっては、この上ない魅力的な制度が揃っています。
個人的には、楽天証券でつみたてNISAやらないで他の金融機関を使ってるとかもったいなくてかわいそう…と思っています。それくらいお得。
銀行とネット証券の違いにまつわるよくあるギモン
銀行がダメな理由はわかったけど…
銀行員の友達にネット証券って怖くない?って言われて…
たしかに銀行の方がリスクが低そうな気がするんだよね
答えはNo!銀行も証券会社もリスクは一緒です!
- 銀行の方がリスクが低そう
-
そんなことはありません。銀行で取り扱っている商品はネット証券でも取り扱いがあります。つまり、ネット証券の方がリスクが高いなんてことはありません。
倒産に関しては法律が整っているので、銀行もネット証券も倒産しても大丈夫。資産は保護されます。
じゃあネット証券の方が利回りが高いの?
選んだ商品次第だよ!
- ネット証券の方が利回りが高い?
-
選んだ商品次第です。ネット証券でも銀行と同じ商品を扱っているので、それを選べば利回りは同じになります。しかし、ネット証券の方が銀行より手数料の安い商品が多いため、トータルで見た場合は利回りが高くなりやすいです。
窓口の方が色々聞けて簡単に始められそうだけどな~
人に聞きたいならそれでもいいけど、ネット証券の口座開設もやってみると簡単だよ!
- ネット証券の口座開設って面倒くさそう
-
いや、むしろ窓口の方が面倒な気が…。ネットだと数分で口座が開設できますし、最近は初心者さんでも始められるようどんどん手続きがわかりやすくなっています。銀行の営業時間内に窓口に行ったのに印鑑とかマイナンバーカードが足りなくて…とかになるより、ネットの方がサクッと開設できますよ。
しかも、ネット証券はポイントサイトを経由することでお小遣いがもらえる証券口座も。たとえば、SBI証券はモッピー経由で4,000円もらえます。
どうしても友達を手伝ってあげたい心優しいあなたへ
銀行がダメな理由がわかってきたけど、銀行員の友達からは絶対銀行が良いよ!って言われてるんだよね…
その友達はネット証券と比較して銀行のメリット言える!?
銀行員はお金に詳しそうというイメージがあるかもしれません。しかし、私の周りのメガバンクや日本郵政の一般職、総合職につみたてNISAについて聞いてみましたが「正直よくわからない」「自分はやっていない」という人がほとんどでした。じゃあなんで「うちの銀行でつみたてNISAやりましょう!」って勧めてるんだ…
窓口担当の銀行員だと、つみたてNISAの仕組みや自分の銀行の商品については理解している方が多いですが、他の証券会社と比較して自分の銀行のメリットを言える方はほとんどいないのではないでしょうか。
つまり、友達はあなたにとって最適な提案をしているわけではないんです。だって、最適な提案だったらネット証券を勧めるはずだから。
仮にネット証券の方があなたにとってメリットがあると理解したうえで銀行を勧めているのなら、自分の営業成績しか考えていない人ということになります。
多くの場合は、ネット証券のことまで知らずに悪気なく銀行でのつみたてNISAを勧めているはず。だから友達に悪意があるわけではないはずですが、それがあなたにとって最適な提案かどうかはまた別の話です。
友達がつみたてNISAについて考えるきっかけをくれたことに感謝しつつも、自分の大切な資産をどう扱うかはしっかり自分で考えて決めましょう。
銀行がNGなのはよくわかった。
でも友達の手伝いもしてあげたいし、途中まで話が進んじゃってたから断りづらいんだよね…
オススメはしないけど、一旦銀行で口座を開設してから、ネット証券へ移管する方法もあるよ
銀行でつみたてNISAを始めるのがよくないのがわかったけど、友達の営業ポイントを手伝ってあげたいし途中まで話が進んでいてもう断りづらい…そんな方もいらっしゃると思います。
1番は、それでもネット証券でつみたてNISAを始めて、手数料の安い商品へ投資することをオススメします。
軽い気持ちで銀行で口座開設したことで、手数料の差が何十万円に及ぶ可能性もあります。友達を優先することで、本当はもっと安く済んだはずの手数料を、無駄に払うことになってしまうかもしれないのです。つみたてNISAに使うのは、あなたの大切なお金です。よく考えてみてくださいね。
それでもどうしても友達のことを見捨てられない…という場合は、一旦銀行で口座を開設してからネット証券へ移管する、という方法もあります。はっきり言ってオススメはできませんが、友達の役にも立てて自分の被害も最小限で済みます。
つみたてNISAは1つの金融機関でしか口座を開設できませんが、金融機関の変更ができます。どういう条件で友達の数字になるのか確認したうえで、友達の数字になったのが確認出来たらすぐに移管することで、銀行で投資する場合のデメリットを最小限に抑えることができます。
移管手続き自体は非常に簡単です。ただし、変更には最短数か月~最長1年以上かかります。(理由はややこしくなるので割愛)
つみたてNISAは同じ商品に同じ金額をコツコツ投資していくことで真価を発揮する商品なので、移管はあまりおすすめできません。しかし、どうしても友達の役にも立ちたい!という場合は移管を考慮してみてもいいかもしれません。
銀行員の友達につみたてNISAを勧められた場合は、次のいずれかの対応になるよ
- 数万円~数十万円多く払うことを諦めて、友達のために銀行でつみたてNISA口座を開設し、ずっと銀行で投資を続ける
- 数十円~数百円多く払うことと移管中の投資機会損失と口座移管の手間を諦めて、友達のために銀行でつみたてNISA口座を開設し、すぐにネット証券へ移管する
- 自分の資産を優先させて、最初からネット証券で口座を開設する
身も蓋もない表現で気分を悪くされる方もいらっしゃるかもしれません。しかしこれが現実です。
友達のために銀行で証券口座を開くということは、自分のお金や手間を思っている以上に消費します。
つらすぎるんだけど…
この記事で見たことはすべて忘れて、銀行で口座を開設するのもダメではないよ
あなたのことを思った場合、少しでも資産を増やすためには最初からネット証券で口座開設することを全力でおすすめします。
しかし、銀行で取り扱いのある商品が絶対NGというわけでもありません。つみたてNISAで投資できる商品は、金融庁の基準をクリアした商品だけなので、粗悪な商品は入っていません。
あくまで、ネット証券で取り扱いのある商品と比較すると銀行の商品は微妙、という話なので、まだつみたてNISAを始めていないのであればもう銀行でもいいからとにかく早く始めることをオススメします。
ただ、銀行でつみたてNISAを続けていくと、ネット証券でつみたてNISAを始めていた場合よりも手数料で数万円~数十万円差が出てしまう可能性があるので、そこだけは諦める必要が出てきます。
あなたの資産を守れるのはあなただけ
以上、実話をもとに「銀行員の友達からつみたてNISAの口座開設を勧められた場合」についてまとめてみました。
あなたのことを第一に考えるなら
銀行ではなくネット証券で口座を開設する
こと。
ネット証券は手数料の安い優良商品が豊富なので、最もコスパ良くつみたてNISAが始められます。
しかし、友達の気持ちを考えるのであれば、銀行でつみたてにNISAを始めるのもありっちゃあり。友達の営業成績に加算されてから、ネット証券へ移管するという方法もあります。
しかし、いずれの方法も最初からネット証券で始めるよりも、手数料が多くかかったり手間がかかったりするので、そのことだけは念頭に置いておいてくださいね。
友達を大切にしたい気持ちも大切ですが、あなたが払わなくてよかった数万円~数十万円を友達が肩代わりしてくれるわけではありません。
つみたてNISAについて考えるきっかけを与えてくれた友達に感謝しつつ、自分の資産をどう扱うかはしっかりメリットデメリットを考慮して決めてくださいね。
初心者さんは、操作が分かりやすい楽天証券がオススメ。SBI証券だと使いづらくて挫折する可能性が高いので、悪いこと言わないから楽天にした方がいいですよ。私はSBIで始めてとても苦労しました。
口座開設についてはこちらで紹介しています。